スイングダイ(スイングカム)とは
スイングダイ(カム)の特徴
- 回転方式カムの泣き所である回転止めを『スライドブロック・スイングブロック』方式で対応し、
確実なものとした機構です。
- 回転止めが確実となり下カム方式の設定も可能となりました。SPM向上のためカムドライバーの設置はスイングカムへの設定と
下型本体設置も可能となりました。
- 固定ポンチとのスライス(円弧・直線)ラインは自由設計が可能であり、回転と共に離れる設計が可能となりました。
(回転中心からスライス軸心を中に移動)《YBパテント》
- スイングダイ使用例
ハーフマウントカム(ハーフマウント方式)とは
ハーフマウントカムとは
2020年開発特許取得のハーフマウント方式は、完全な回転カム方式として開発しました。 特徴は以下です。
- ハーフマウント凸は耐摩耗性を向上させるため高力黄銅+GRにて製作し、無給油の対応が可能となりました。凹側は焼き入れ鋼材です。
このため耐圧荷重の大幅な向上が可能となりました。
- ハーフマウントはシム設定等により簡単に調整が可能となりました。
- ハーフマウントのスライド面を大きく確保した部品としたことで、上下の芯出しが容易となり、組み付け時左右へのズレがなくなりました。
- 固定側と回動側とのスライス線について従来は回動体の中心からのRにてスライスしてきました。このため合わせが難しいという問題が有りました。
これに対して新しい方法ではスライスRを製品側に移動することにより、回転と共に離れて行く様なスライスラインが可能となりました。 - 加工力はハーフマウント及び前方、後方のスイングダイプレートにて受けることになります。
- 加工カムは原則として上吊りカム方式となります。
- 強制セットとスプリング式リフトピン持ち上げのエアーシリンダーなし型構造の対応を可能としました。
- 従来の2工程による曲加工を連続1回曲げを可能としました。
- ハーフマウント方式 HOOD OTR 全周連続曲げ(エアーシリンダーなし)
スイングダイ・ハーフマウントカム作動例動画
こちらでは、作動例の動画を公開しています。
自動車のマークをクリックしていただくと動画をご覧いただけます。
■動画① スイングダイ(スイングカム)代表例動画 ⇒ 
(自動車のマークをクリックしてください)
確実な回転止めを持つ機構です。回転軸芯は製品から離れても成形が可能です。
このためスイングダイの組み合わせによる工程の短縮が可能となりました。
わが社はこの機構を15年以上改良を重ね最新の機構に開発し、規格化しました。
■動画② スイングダイ方式による固定側後のRスライス方式動画 ⇒ 
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Rスライスは回転中心と偏心させることで、スライドを無くし合わせを確実にしました。《YBパテント》
Rスライスは製品形状に沿って対応が可能です。
■動画③ ドロップ式スイング ⇒ 
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車両の外板骨格部品で最重要なボデーサイドアウターに用いるカム構造です。
主な使用部分はフロントピラーで厳しい断面構造に用います。
■動画④-1 ハーフマウントカム Rスライス方式 ⇒ 
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従来の円柱カム方式を改良した動画です。
スライド面はR面による無給油スライドか可能となりました。加工は平面加工です。
固定ポンチとのスライドは不要となりました。《YBパテント》
■動画④-2 ハーフマウントカム エアーシリンダー作動 ⇒ 
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従来の移動ダイをよりコンパクトに設計製作が可能です。
軸受けは単に金型反転時の落下防止です。
■動画⑤ 親子スイング動画 ⇒ 
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この方式はカム方向の異なる製品に於いて各所で1工程による加工が可能になりました。
■動画⑥ HOOD OTR スイング1回曲げ動画 ⇒ 
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この型はカムドライバーを下型本体に固定したものです。各スイングダイにはメカ的な強制セットを設けています。
これにより各スイングダイの軽量化が可能となり、慣性モーメントを小さくしてSPMの向上が可能となりました。